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■もりのいえ/Shell House  引き戸と壁の中の戸袋 / Shell House Sliding door and window storage 

●ガラス戸・網戸 計5枚が収納できる戸袋の様子です。

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 伝統的な日本建築の手法ですが、この建築では戸袋が壁の中に収まっていて、

外からは見えないようになっています。

 

建築に動かせる部分があるととても楽しいものです。

 

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Posted by 遠野未来 at 06:56 | ■もりのいえPROJECT | comments(0) | trackbacks(0)

■Shell House/もりのいえ 網戸メンテナンス2019 / Shell House Mesh sliding door Maintenance

●この別荘には南と東にそれぞれスライド式と引き戸式ろの網戸がついています。

今日は木製建具工事をお願いした有賀建具店さんに網戸のメンテナンスをしていただきました。

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木製建具は木が動くので、設計としては最初からメンテナンスを前提に考えています。建具店の有賀さんも心得ていただいていて、竣工後これまで何度か快く建付けの調整に来ていただき、順調に使用できています。

 

■もりのいえ/Shell Houseの 木製網戸 

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 今回は網戸の動きがきつくなってきたので見ていただくと建具はなんともなく、建具上の鴨居(建具の上枠)の木が少し下がったためと判明。建具上の戸首部分をカンナで削っていただくだけで「スッ」と動くように戻りました。

 

この網戸もガラス戸と同様高さが2.4mあり、中桟も入っていないので反るのは覚悟していました。が、有賀建具店の倉庫で長く乾燥させてあった「杉」を使わせていただいたことで、開閉に支障のあるほどの建具の反りはこれまで出ていません。

 

これからの時代、このようになかなか手のかかることが出来なくなると思いますが、建築はつくり手の職人さんがいて、手をかけていただいて初めて成り立つことを実感します。

 

■木製建具と建具の選択

 

 木製建具は木製サッシュと比べ、気密性では不利ですが、見た目の繊細さ自由度は勝ります。

コストもアルミサッシュよりは割高なことが多いですが、空間の中で木の繊細さを表現でき、とても味わいがあります。

 

 その特徴を理解し、すべてが木製建具でなければいけないという原理主義にならず、アルミや複合サッシュも含め、コストを考慮しその物件ごとにベストな案を選択し、使い分けるとよいと思います。

 

 

#木製建具、#木製網戸、#Mesh door,

 

 

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Posted by 遠野未来 at 14:39 | ■もりのいえPROJECT | comments(0) | trackbacks(0)

● もりのいえ ボイラーフェンス カバープランツ / Shell House Ivy Plants on boiler wall.

■ 暑中お見舞申し上げます。

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軽井沢も連日30℃前後の暑い夏が続いています。

 

ボイラーフェンスのカバープランツとして,去年育たなかったつる系の植物を

梅雨明けに再度植えました。

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 山に自生しているミヤヤマタタビという種で、雄と雌と1つづつ。

厳密には片側は両性とのこと。

 今年はある程度ポットで育ててから植えたので、無事根付いてくれたようです。

 

 北東側で朝しか陽が当たらないので、すくすくとは行かないかもしれませんが

植えてからも少しづつつるが伸びているようです。

 

 ぜひ成長を見守りたいと思います。

 

#Shell House、#Ivy Plants、#もりのいえ

 

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Posted by 遠野未来 at 09:51 | ■もりのいえPROJECT | comments(0) | trackbacks(0)

■フランス 版築の民家と倉庫/ Traditional Rammed Earth residence and storage in France

 

●今年6月に滞在したフランス・リヨン郊外の古い民宿で見かけた版築の壁です。

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 民宿のロビーとしてきれいにディスプレイしてある壁とラフな倉庫部分。どちらも伝統的な斜めのジョイントが見えます。

穴は型枠を支えるための横棒を入れた跡です。

 

 

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 繊細とワイルド・・・版築の表現の巾を感じさせます。

 

#版築、#Rammed Earth, #French traditional earth architecture, #土の建築

 

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Posted by 遠野未来 at 23:54 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

●2019 暑中お見舞申し上げます。

 

■皆様、暑中見舞い申し上げます。

 夏本番になりましたが、ご無理なさらずお身体をご自愛ください。

 

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●昨日はFacebookでたくさんのBirthday Message どうもありがとうございました。

 

  これまでたくさんの方にお世話になり、ここまで生きることが出来ました。

心から感謝申し上げます。

 

 人生を7年周期で見ると、私は今度9周期目という「人生の最後の周期」を迎えることになるということです。

 

「人生最後の転換期」を迎える時期でもあるそうなので、今後皆様とのご縁に導かれながら残された時間を

自分に与えられた役割を全うすることができればと思います。

そして何より、少しでも皆様のお力になることができればうれしいです。

 

 皆様の今後のご多幸とご健勝を心からお祈り申し上げます。

 

 

 今後ともご指導・ご鞭撻どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 2019.08.05 遠野未来建築事務所 遠野未来

 

 

Posted by 遠野未来 at 10:36 | ■ごあいさつ | comments(0) | trackbacks(0)

■19.08.03 長野での2つのイベントに参加。 みなみあいき サマークラフト と ごちゃまぜカフェ

 

● 昨日、長野の南相木村で行われた「みなみあいき サマークラフト2019」と千曲市の「ごちゃまぜカフェ」のイベントに参加させていただきました。

 どちらも参加・運営している方々がとても温かく人が「生きている」ことを実感させる心温まる場でした。

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●みなみあいき サマークラフト2019

 

 

 現在、長野県南佐久の森林組合を窓口に長野の「カラマツ」を使った「カラマツコンテナ」の設計をさせていただいています。

 

 こちらはその木工事をお願い予定の南相木村の二代目 桐原建設の桐原 満さんが主催するイベント。 人口約1000人の桐原さんが何の補助金にも頼ることなく5年前に始められた活動とのことで、今回は規模も拡大し会場も公民館を借りたくさんの方が訪れていました。

 子どもたちや若いご家族の方で賑わい、小さな村からでも「人と人のつながり」をつくり、発信できることを実感しました。

 

 写真は私が桐原さんご指導の元つくらせていただいたオール・カラマツの「バードコール」です。

蜜蝋ワックスで仕上げたものです。断面による色の違いや節の様子で豊かな表情になりました。

 

 現在計画中の「カラマツコンテナ」も計画がまとまり次第ご案内させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

●ごちゃまぜカフェ

 

 3年前、軽井沢に来たての頃、地域で活動する方を紹介する「スマイル・ルーシー!」で有名なラジオ番組で紹介され「一度行ってみたい・・・」と思っていた千曲市のコミュニケーションスペースで、ようやく伺うことが出来ました。

 

 番組で紹介されていた通り地域のお母さん・お子さん・ひきこもりや障がいを持つ方・・・などが自由に訪れ・交流する事ができ、明るくオープンな雰囲気がとても良かったです。カフェとしても十分でスイーツや料理も美味しかったです。

 

 何よりこの場を運営しているNPO Happy Spot Club 代表の高山さや佳さんのパワーと熱意に心を動かされました。こちらも何の補助金も受けず活動されているとことで、「地域や社会に必要とされている」その思いを胸に続けられているとのこと。

 

 この日は「リストカット」や「自殺未遂」を繰り返している若い女性の話を聞き、みんなで語り合うという会があり、そちらも参加させていただきました。

 

 非常に重く、皆さん涙なしには語れない衝撃的な話の数々でしたが、高山さんの明るい場の切り回しで会場全体が暗くならず、前向きになることが出来ました。

高山さんが「だいじょうぶ。なおらないから。」とあえて明るくいうように、我々は誰でも自分とそうやって向き合っていくしかないのだと思います。その上で

 

 「いろいろな人がいることを受け入れること。」

 「それを受け入れる場があること。」

 

 これが一番大切だと改めて感じました。

こちらもぜひそのようなお力になることができればと思っています。

 

 以上、「人の思いが人を動かす」かけがえのない夏の一日になりました。

 

 これからいよいよ暑い夏真っ盛りですが、皆様ぜひお身体にお気をつけお過ごしください。

 

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Posted by 遠野未来 at 11:17 | ■アート・コミュニティ・まちづくり | comments(0) | trackbacks(0)

■フランス版築の伝統的ジョイント/ Rammed Earth Traditional joint in France

 

●フランス リヨン郊外は伝統的に版築の建物が残っている地域で、今年5〜6月のフランス滞在でもたくさんの古い版築の建物を見学しました。

 

 多くはその上に仕上げ材の石灰やセメントのモルタルが塗られていて、外壁はなかなその表情を見かけることが出来ませんでした

が、表情がわかるいくつかをご紹介したいと思います。

 

まず、フランス版築の伝統的ジョイントがわかるこの土塀から。

 

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世界各地の版築は土を突き固めるという点では同じですが、使う土が異なるためその表情は地域によって変わってきます。

 

 フランスのリヨン郊外の地域では伝統的に土の層の間に2〜5cm程度石灰の層を入れます。それを細かい層にする場合と何層かごとにする場合と様々で、それが一つ一つの異なる表情豊かな壁を生みます。

 

■石灰層の意味

 

 その石灰層の意味としては、原理としては土が風化しけずれたときにその硬い石灰の層が残り、壁の水切りの役割も担うというものです。

 私が見た中では石灰の層だけが突出して残るというわけではなく、土の部分とともに自然に風化しているものが多かったように思いました。

 

■ 斜めのライン 打ち継ぎ

 

 そして印象的な斜めのラインですが、これはデザイン的な意味ももちろんありますが、これは

 

  「版築の打ち継ぎ」

 

です。

 

・・・なぜ斜めにするかというと、

 

「打ち継ぎ面に型枠を入れないで打ち継ぐ」

 

工夫とのこと。

 

 縦に型枠を入れてしまうとその部分がなじまず、隙間が空いてしまう例を多く見かけますが、それを避けるためということです。

 

 ちなみにどのように打ち継いでいるかわかるでしょうか?

 

下から手前側に上に斜めに45ほどで立ち上げ、次の層はその上にかぶせるように付き固めていきます。

 

 どの壁を見てもラインを大体そろえていて、意匠的に配慮している様子が伺えます。

 

次に他の例もいくつかご紹介します。

 

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Posted by 遠野未来 at 20:46 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

■リコラ・ハーブセンターの版築壁/ Rammed Earth Wall of Ricola herb center

●現代の土の建築の中心人物であるマルティン・ラオホさんが工事を手がけたリコラ・ハーブセンター

の版築壁をご紹介します。

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 この建築は現代建築を代表する建築家ヘルツォーグ&ド・ムーロン設計で2014年に竣工。

 

大きさが巾111mx奥行29x高さ11mという現代ヨーロッパ最大の土建築で、施工が

全面プレハブ式の版築でつくられたということも含め現代の土の建築の一つの頂点となる作品です。

 

 この現場から9kmにある土を使い現場から2kmの工場で約2900トンの土を

3.3x0.45x1.3mの版築壁を675個つくり、現場で組み立てられました。

===

 ・・・ラオホさんとこの建築に関しては2018年12月号のコンフォルト誌の版築特集で

書かせていただいたので、ご興味ある方はぜひあたってみてください。

 

■リコラとハーブセンターについて

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 リコラはスイスが誇るオーガニックにこだわった有名なハーブキャンディでたくさんの種類が販売されています。

この建物はそのハーブを乾燥させストックする工場で、寒冷地のスイスでその室温が5〜28℃、湿度が45%以上という

厳格な条件を満たすため吸放湿・蓄熱性があり、環境負荷が少ないという点から土という素材が選ばれました。

 

■実際の印象は?

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 実際に今年6月に訪れたときの様子をご紹介します。

まず、その大きさに圧倒されるのでは・・・と思いきや版築壁があまりにも完璧で、

そこに当然としてある存在感に違和感が全くありませんでした。

 今回工場のマネージャーさんに内部や屋上も含め、いろいろな話を

聞かせてくださいました。

 

■版築壁について

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 工場で完璧につくられた版築壁ですが、その配合を見ると2cm以上ある大きな砂利というより石

が入っているのがわかります。

これは取れた土にたまたま入っていたものではなく、ラオホさんが配合を決め工場で入れられたものです。

クレーンで長さ3mもある版築の壁を吊っている写真を見ても

自重で割れていないのはこの大きな骨材による強度だと思われます。

骨材の石が「尖っていること」が重要だとスタッフの方がいわれていました。

そして、その間を埋める小さな「丸い」砂利も入っています。

 

■版築壁の5年の経年変化

 

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 マネージャーの方にお聞きしてわかったのですが、この場所で風雨に当たる一面が他の面に比べ

風化が目立っているとのことで、そのコーナーを見ると石が表面に出ている度合いの違いがよくわかりました。

 その面だけ、私が伺った前の月に補修が行われたとのことです。

写真を見てもほとんどわかりませんが、うっすらそれが伺えます。

 ラオホさんは環境負荷の面から「版築に石灰やセメントを入れない」主義で、その経年変化も想定されています。

 

■内部の壁

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室温が5〜28℃、湿度が45%以上という厳しい条件ですが、内部はホコリと湿度調整のため

版築壁が表しではなく土を塗って仕上げてあります。その面積3000岼幣紂

それを人力で仕上げるパワーはすごい・・・としか言いようがありません。

ラオホさんのスタッフの方の話ではこの版築工事をたった7人のスタッフで行ったとのこと。

その中心部分は断熱材も入れられ、室内環境は良好とのことです。

 

■自然エネルギーの活用

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この建物は土の使用の他に2つの自然エネルギーの活用があり、感銘を受けました。

太陽光パネルによりこの建物の70%の電力を賄っていることと屋上で集めた雨水を地下に貯め、

それにより室内の空調を行っているとのことです。

 

 一見シンプルでローテクに見えるこの版築の建築ですが、

実は最先端の省エネ設備が装備されており、それが外部から全くわからないように

設計されていることに感銘を受けました。

 

・・・以上、版築部分のみご紹介しますが、この建物に関しては他のディテールも素晴らしい

のひとことでした。

 発注者・設計者と土の施工者がともに土を使う意味を理解し、

力を合わせて建築をつくること、それが画期的な建築を産んだのだと思います。

 

・・・ これを受け、これからの時代「土の建築」がどこまで行くことができるのか?

これは世界各地の我々の使命です。

 

#Rammed Earth,#Earth architecture,#版築、#pre-fabrication、#プレハブ版築、

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Posted by 遠野未来 at 23:22 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

■マルティン・ラオホと版築の村 / Martin Rauch and Domaine de la terre (Villefontaine)

●現代版築建築の出発点となった1985年のフランス ヴィルフォンテーヌ近郊の版築の村

(Domaine de la terre)ですが、次にその後の現代版築の記念碑的作品

2011-12年のRicola Herb Centerをご紹介したいと思います。

 

 その前に、その版築工事を行った現代版築の第一人者マルティン・ラオホMartin Rauchさんが

「版築の村」について興味深いことをある鼎談で話されているのをご紹介します。

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■版築の村の印象 強度と表現

 

 陶芸や土を学ぶことで、1980年代のはじめにキャリアをスタートさせたラオホさんは

1980年代後半にそこを訪れたとき、その版築について

 

===

 版築の安全性について「過大」であり、

特に侵食(Erosion)に対するコーナー部分の扱いについて本質的には「必要がない」。

 

伝統的な版築の建築は、それを安定させる構造方法なしにつくられている。

 

===

 

という印象を持たれ、「自分ならこうする・・・」という思いが彼の版築の

出発点になっているようです。

 

 歴史からそうやって新たな表現が生まれるといういい例で、とても感銘を受けました。

 

 写真は、約30年隔て出来た彼のRicola Herb Centerとフランスの伝統的なコーナーのつくりかたを取り入れた版築の村の例です。

 

次にRicola Herb Centerをご紹介したいと思います。

 

#rammed earth, #Earth architecture,#Domaine de la terre, #Villefontaine

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Posted by 遠野未来 at 07:18 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

■フランス 版築の村 Domaine de la Terre  / Rammed Earth Village in France  L’lsle-d’Abeau

 

■1983-85年今から35年ほど前につくられた、フランス リヨン郊外のL’lsle-d’Abeau(リル=ダボー)

という人工16,000人ほどの街にある土建築の集合住宅群です。

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ここから「現代の土の建築の歴史」が始まったともいえる歴史的なプロジェクトで、

その推進力になったのが1979年にグルノーブル大学の研究所として設立されたCRAterre(土建築研究センター)

で、このプロジェクトの全面支援をしています。

 

1.6ヘクタールの敷地を12ブロックに分けてつくられた65(72という説もあり)の2〜3階建ての社会的共同住宅です。

それぞれのブロックは異なる建築家がコンペで選ばれて設計しています。

 

 伝統的にこの地域の住居の(何と!)90%以上が「版築」(Rammed Earth)でできているとのことで、

版築を現代に再生させるため建築家・研究者・まちづくり・出資者・・多数の分野の方々が並々ならぬ

情熱をもとに実現したものです。

 

 それぞれのブロックは設計者もデザイン・構法も異なりますが、版築の壁を見せるだけでなく、

木の外壁にし外断熱・内断熱と組み合わせたり、ブロックにしたり様々な版築の活用が行われて

います。そのいくつかをご紹介します。

====

 

■全体配置

 

  敷地内には全体の見取り図があり、各ブロックに建物の説明と設計者が明記されています。

・・・建築家への社会的なリスペクトの高さがうらやましい。・・・

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■F棟

 

 この住居群の中でも一番有名な棟。

版築の壁にポリカ−ボネードの屋根をかけ、伝統的な版築の壁とモダンなデザインを組み合わせた好例。

版築をコンクリートの柱やブロックとも組み合わせて使っています。

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 ●見切りの層について

 

 他の棟でも多く見られますが、版築の層の間に石灰を使った層を「見切り」としてあえて入れるのが

フランスの伝統的な構法で、ここでは資料によるとセメントを使っているようです。

この層が版築が風化したときの「水切り」の役割を果たします。

 

■B棟

 

 エントランス側に円形の版築壁を持ってきた棟。

前述の見切りの層をコーナー部分で三角にする、これも伝統的なデザイン。

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■C棟

 木のフレームと組み合わせたデザイン。

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■木の壁の棟

 

 土と木の板を組み合わせ、外断熱や内断熱を取り入れた例。

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■版築ブロック棟

 

 版築をブロック状にして積み上げた棟。

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=====

 

 ●版築壁の経年変化について

 

 現代住宅としてまだまだ未知数の「版築」ですが、35年を経たこの事例は、

これから版築を取り入れる方にとっていい事例になりそうです。

 

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  ●土とコンクリートの経年変化

 

 ブロックBの壁ですが、各所いい意味で風雨に削られ深みが出ています。

所々ンテナンスのあとも見られ、実際に見切りの層より版築が削られて凹み、

水切りの役割を果たしているもの見受けます。

 

・・・これまでの私のFBやブログで何度も書いていますが、

と土を建築に取り入れるのは、この経年変化の味をわかっていただけるかどうか

が一番のポイントです。

 

 

 最初のF棟のコンクリートの丸い柱をみると風化ではなく「ひび割れ」ており、土とコンクリートの経年変化の

違いがよくわかります。

 使う場所や内容にもよりますが、コンクリートが割れてしまうと、なかなか補修というわけにもいかないのでは

・・・とも思います。

 

 土にセメントを入れてしまうと固くはなりますが、土の柔らかい風合いと呼吸が

(全てではありませんが)失われてしまいます。

 

 ただし、土の原理主義にならずその都度設計者・左官の方との話し合いで使う土の種類や

配合・構法を決めていただきたいと思います。

 

====

 

 以上、版築の村 Domaine de la Terre をご紹介させていただきました。

 

 次回以降も版築の様々な事例をご紹介させていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

#Rammed Earth,#Domaine de la Terre、#版築、

 

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Posted by 遠野未来 at 12:42 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

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