●今日、桜が咲く晴天の中、竹浦マリンビレッ落成記念式典が行われ、オープンしました。
最初の構想から5年。
当事務所が関わらせて頂いたのは、最後の半年あまりですが、
紆余曲折がありながら地域の皆様の思いでここまでたどり着きましたこと、心からお喜び申し上げます。
今日は、神事と女川町長もはじめたくさんのご来賓の方々による祝辞、テープカット、そして地元の伝統芸能保存会の皆様による獅子舞が賑やかに行われ、皆さん完成をとても喜んでくださいました。
特に地元の方の唄と獅子舞は、力強さがあり、見ながら自分としてはこみ上げてくるものがあり、涙ぐんでしまいました。
その会は地元の女性が中心となって精力的に活動されていることを伺い、まさしく未来につながる活動だと思いました。
震災後8年、各地で復興支援としてつくられた建物でもあまり使われてない例もあると聞きますが、今回の女川町竹浦地区で地元の方と行政、訪れる方、専門家が一体となって場ができたことはとても貴重なことと、参加された方もお喜びいただいていました。
今後の運営は女川みらい創造株式会社さんが中心となり、竹浦の漁協、ダイビング協会、行政の方々と共同で、漁業体験、スキューバダイビング、浜の清掃活動、海産物の販売、お祭り・・・など今後様々な企画をして行く予定です。
4/29からは竹浦漁港のお祭りがあるようですので、今後女川に足を運ばれる際はぜひお出かけいただければありがたいです。
浜の活性化のいい先例として是非参考にし、それぞれの浜が活気づくことをお祈りしています。
海と山に抱かれる竹浦マリンビレッジ
■ 現代の土壁の有効性
入り口に塗った荒壁は、遠目ではわからないのですが、予想以上に品が良く割れていました。
他の中塗り切返し仕上げをした部分も含め、今回空間としての土の存在感を改めて感じました。
それがノスタルジーではなく、現代の表現の壁としてできたことが重要です。左官工事をお願いした今野左官の今野さんも「洒落たものになった」といわれていました。
私としては、地域の土がこのような存在感をもって活用されることをとてもうれしく思いました。
ぜひ皆さんに語り継いでいただき、他の地域でもぜひ土を活用していただくことを願っています。
#竹浦、#マリンビレッジ、
#震災復興拠点、#Onagawa, #Tohioku,
Posted by 遠野未来 at 18:52 | ■3.11復興プロジェクト | comments(0) | trackbacks(0)