●Shell House/もりのいえが今年行われた 第2回JIA長野建築賞に入賞しました。
審査員は世界的建築家 伊東豊雄さんで73点の応募があり、5点が入選その中から最優秀、優秀賞の発表がありました。
Shell Houseは残念ながら上位受賞はには至りませんでしたが、その理由として伊東さんによると
「一番手がかかっている力作であり他の審査員ならこれを最優秀にする人もいると思いますが、設計者としての思いが強すぎて閉じていると感じた。」とのことでした。
私は今回この賞に出そうと思ったのは建築にとって「自然、社会、精神」3つの生態系がありその中でも
「精神」が一番根源にあるべきだということを見ていただきたかったからです。
今回それと異なる評価だったことは真摯に受け止めたいと思います。
一方、自分としてはこの建築を「閉じたもの」ではなくむしろ「自然」と「宇宙」「人」との対話を意図して「生命体」として設計し、実際この建築に来れられ方から「心を動かされた」というお言葉を頂いていることもあり私としては、今回の結果はあくまで建築観の違いとして冷静に捉えています。
人によって「土の空間」を膚や肌でどう感じるかも大きな違いだと思います。
今回いろいろなことを改めて考える、よい機会になりました。
今後、色々な意味で「前例がない」この建築を日本でもきちんと批評してくださる方が現れることを願っています。
Posted by 遠野未来 at 07:57 | ■Shell House/もりのいえPROJECT | comments(0) | -