BLOG用01.jpg
■前橋工科大 石川恒夫先生からの推薦文
 ●前橋工科大学大学院准教授の石川恒夫先生から、私の建築活動に対し推薦文をいただきました。
 石川先生は日本バウビオロギー研究会代表をつとめ、現代日本における環境建築を牽引されています。 私の活動内容だけでなく、現在の建築のあり方に対しても冷静なまなざしで書かれた内容ですので、ご紹介させていただきます。

 遠野未来氏には2007年より前橋工科大学建築学科1年生の実習科目である、建築デザイン実習の非常勤講師をお願いし、共に授業をつくって4年が経過した。デザイン実習は即日課題や1週間課題といって、短期課題にドローイングやモデルをもって学生は解答することになる。建築を学び始めた学生にとって、「絵言葉」で自分の考えを伝えることは困難な仕事であるが、ものをつくる喜びを一人一人が体で覚えてゆくことに、本実習の特徴がある。遠野氏は、学生たちも一個人の芸術家として接するがゆえに、あいさつ、服装、言葉使いから、プレゼンテーションに至るまで、厳しく接し指導している。安易な妥協は許さないことをとおして、芸術のもつ厳粛さを伝えようとすることに遠野氏の芸術家としての真摯な姿勢を感じる次第である。

 遠野氏は、建築家として実務経験を積み重ねているが、土という自然素材に着目しつつ、図面で表現できないものにこそ価値を見出し、現場で職人と一体となって、空間を造形する建築家でもある。ワークショップ、ホームページとブログ、セミナーを通し、土と左官の建築をアピールする活動を行うことをとおして、日本と海外の専門家のみならずエンドユーザーの支持者も多く、海外の活動の実績も豊富で海外でも評価されている。昨今のCADによる設計作業では、一方でCADに頼り切ってキュービックで安易な「箱」をつくるか、一方で知的遊戯として観念的な3D空間に陶酔する設計者も少なくない。建築芸術は、人間の身体の法則性を外界に投影する芸術である限り、人間の身体性から放たれる形態言語は今日においても、力をもっており、それが遠野氏の数々のメディアでの紹介や受賞実績に結びついていると思う。また遠野氏が「コミュニティ・ビルド」と呼ぶ「共に」つくる行為は、中世以来連綿と続く、共同体形成の基礎であり、建築の果たすべき社会的貢献の核心であろう。

 遠野氏は今夏、バウビオロギー《建築生物学》を基盤とするヨーロッパの土建築の設計者、研究者、職人と研修と交流を行い海外の最新情報を得て、ネットワークを構築することを積極的に試みている。日本での土建築は、伝統的なしっくい技術に強く拘束されており、土ブロックや版築など、新たな土技術の展開がみられず、ここでも日本が世界から取り残される危険性をはらんでいる。それを遠野氏に打破してもらいたい。

 そして遠野氏は土の建築を、3.11後の日本で役立てようとしており、特に「こどもと若者」を元気づける空間づくりに生かそうとしていることに大きな未来を見出そうとしている。

 以上の点において、ここに遠野氏を推薦するものである。

Posted by 遠野未来 at 16:48 | ■お客様の声 | comments(0) | trackbacks(0)

コメント
コメントする






この記事のトラックバックURL
http://tonomirai.jugem.jp/trackback/1100
トラックバック
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

Profile

Bookmarks

Recent Entries

Categories

Archives

Recent Comments