2008.11.25 Tuesday
エコカッコイイ建築
どうやら「エコ建築は野暮ったい」という認識はすでに過去のものになったようだ。最近の欧米のエコ建築を見ると、洗練されたデザインや色使いが多く、思わずうなってしまうものが多い。(たまにため息も・・・)
エコといわれない限り、どこがエコなのか分からないほどセンスのいい現代建築。・・・いや現代建築がようやくエコロジカルな考えを取り入れ、地に足が着いてきたということだろう。
それに比べると日本は一部を除いて、まだこれから・・・という感じであろうか。これまでエコ=素朴が主流であった。建物に色を使うことも控えめだし、木は木のまま、屋根を緑化した建築も草ぼうぼうが一番良い・・・という感じで素朴に使うことが多い。しかし近年素晴らしいデザインのエコ建築が少しずつ見られるようになってきたのは嬉しい。屋根や壁面の緑化もとって付けた感じではなく、自然にデザインに溶け込むようにつくられるようになってきた。
日本の民家はパッシブ建築の原型的な要素が多く含まれ、日本はパッシブ先進国でもある。日本型のパッシブ建築やエコ建築を作れるかは、今後の我々の課題である。
その中で既存の古い日本の住宅をどう改装し、どうエコ建築にしていくか・・・・そこでポイントになるのが土壁でできた既存の古い住宅の断熱性の強化だ。
土壁と断熱に関して、今年のエコキャビンでやった事例も踏まえ、何回か書いてみようと思う。
写真:eco ARCHITECTURE ueban style (publish by evergren)より
Posted by 遠野未来 at 09:24 | - | comments(0) | trackbacks(0)