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■上野(こうずけ)国分寺の版築 / Kozuke Kokubunji : Restoration of 1280years ago ancient temple Rammed Earth wall in Japan

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●前から気になっていた東日本随一といわれる群馬県前橋・高崎両市にまたがる上野国分寺の版築壁

を見学してきました。

 

もともとは741年(約1280年前)に聖武天皇が発令された国分寺創建の詔によって全国に建てられた国分寺の一つですが、

約30年前1990〜93年にこの版築塀が復元されたものです。

 

高さ2.6m,幅が下で1.8mという巨大な版築壁は噂に違わず迫力十分でした。

 

●版築の土と各層の厚み

 

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資料によると関東ローム・川砂・消石灰で、我々が先日つくった版築と基本的には同じ材料構成

ですが、こちらの土は赤くなく黄色なので、より明るい印象です。

各層は約70ミリとそれも同じでした。

 

 これが忠実な復元だとすると、奈良の法隆寺や京都の太閤塀、兵庫の西宮神社の版築を見ても

そうですが、(少なくても表面の方に見えている部分では)日本の版築はヨーロッパのように2〜3cm以上

もある大きな骨材は入れていないようです。

 そのためか、ヨーロッパの版築を見た後に見るととても優しく、優雅に見えます。

 

 幅2400ミリごとに柱を建て、各スパンごと壁をつくりその都度型枠を移動して

古代と同じように「人手で」つくったとのことです。

 

●経年変化

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 築後約30年を経て気になる経年変化ですが、・・・自分としてはいい感じに味が出ていると思いました。

 

 セメントを入れていないので、より風化しやすくなっており、風雨で削れたところとそうでないところで

各々の層が浮き出てきています。

 

● Mother Earth 版築作業風景 

 

 と、さすが「東日本随一」と思ったわけですが、敷地内の資料館にある版築作業の写真を見て

「目が点に」なりました。

 

 版築の突固め作業で写っているのがなんと

 

 「割烹着を来て、頭に日本手拭をしている お母さん方」

 

でした。・・・文字通り Mother Earth です。

 

 「版築作業は女性に向いている」と常々思っているのですが、個人住宅ならぬ遺跡の復元で

実際そうされていたのは驚きでした。

 

 全部の壁がそうしてできたかはわかりませんが、「土と女性」の結びつきを改めて感じる

ことになりました。

 

・・・いずれにしても、版築にご興味がある方にとって、この壁は一見の価値があります。

 

ぜひ、おすすめです。

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#版築、#Rammed Earth, #restoration、#上野国分寺、#Kozuke Kukubunnji、

 

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未来をつくる土の建築/ eartharchitect

遠野未来建築事務所   遠野未来

Tono Mirai architects        Tono Mirai

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Posted by 遠野未来 at 18:39 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | -

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