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桧垣と縄
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 今回の土壁の写真。さて、壁の切れ込みと縄は何のためにあるでしょう?

お分かりになりますか? おまじない、魔よけ・・・?そんな感じもしますね。

 答え:荒壁の切れ込みは桧垣(ヒガキ)といって、次の塗り壁の食いつきをよくするためのもの。縄は次に泥と藁の団子を断熱材としてその外側に積んでいったとき、壁が手前に倒れてこないように、壁全体をしばるためのもの。
 
 どちらも蔵や日本壁など日本の土壁で伝統的に使われてきたやり方です。
今回の土壁では、そのような技術も生かし、昔ながらの技術を現代の建物に取り入れながら、それを現代にも通じる技として新たな空間をつくろうとしています。

 これから何回かその説明をしてゆこうと思います。

Posted by 遠野未来 at 16:12 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

壁をつくる人たち


 今回のエコキャビンの土壁に関し思ったのは、みんなの一体感があって始めてつくれるものがある ということ。

 一人の力では出来なくても、みんなで集まれば出来ることがある。土壁づくりはまさしくそういうもの。昔は荒壁作りはプロの左官さんがやるのではなく、地域総出で老若男女駆りだされてやられたもの。そこには祝祭的な晴れやかさがあったに違いない。

 左官の下四日市さんが、壁を塗るとき、土の材料のことを 土や泥 と呼ばずに 「壁」と読んでいたのが印象的だった。

写真:2日目雨の中の最後の集合写真・・・みんなでヤッタゾーと思わずガッツポーズ
   3歳のレオ君もぺたぺたと参加・・・かわいかった!

Posted by 遠野未来 at 19:49 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

土壁ワークショップ速報
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 先週末8/23,24と岩手県の森と風のがっこうで第三回エコキャビン・ワークショップが行われ、14名の参加者とスタッフ 約20名で土壁作りの荒壁塗りが盛況に行われた。

 今回は2日でその部分を塗らなければ、エコキャビンの年内完成がないという、まさに背水の陣でのワークショップ。
 「絶対やるぞ」と参加者みんなで円陣を組んでのスタート!これは自分でも初めての経験。
 
 雨だったものの、参加者みんなの一体感で無事ノルマを達成!
地元の左官・下四日市栄造さんご指導の下、一体感のある非常に充実したワークショップとなった。

 詳しくは追ってご紹介を・・・

写真:エコキャビン荒壁と初日の参加者・・・左官の下四日市栄造さんを囲んで

Posted by 遠野未来 at 21:35 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

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