2008.08.30 Saturday
桧垣と縄
今回の土壁の写真。さて、壁の切れ込みと縄は何のためにあるでしょう?
お分かりになりますか? おまじない、魔よけ・・・?そんな感じもしますね。
答え:荒壁の切れ込みは桧垣(ヒガキ)といって、次の塗り壁の食いつきをよくするためのもの。縄は次に泥と藁の団子を断熱材としてその外側に積んでいったとき、壁が手前に倒れてこないように、壁全体をしばるためのもの。
どちらも蔵や日本壁など日本の土壁で伝統的に使われてきたやり方です。
今回の土壁では、そのような技術も生かし、昔ながらの技術を現代の建物に取り入れながら、それを現代にも通じる技として新たな空間をつくろうとしています。
これから何回かその説明をしてゆこうと思います。
Posted by 遠野未来 at 16:12 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)