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Rの土壁
   



 三浦の家 年内最後の打ち合わせで提出した キッチン・スタディコーナーの壁を曲線(R)にする案。
 
 こうすることでスタディコーナーを少し広くし、土壁全体を滑らかに一体化させて、ダイニングを包むような存在感のあるものにする という意図がある。

 スタディコーナーの中は前回より中の棚も整理され、PCやミシン作業も心地よく出来るようなりつつある。かなり感じが出てきた。窓上は棚を作らないということだったが、逆に空きすぎる感じもするので、飾り棚などを置くのもいい・・・という話も出た。
 今回の案は御施主さんにお気に入りいただけたが、直線より曲線は多少手間がかかるので、最後は見積り時のコスト調整で最後まで生き残れるか・・・というところである。
「住まいに土を取り戻せ!」という自分のキャッチフレーズがあるように、何とか残したい部分である。

 さて、2008年も残すところ後数時間。
今年は岩手のエコキャビンと三浦の みらいのいえ を中心に動いてきた。
たくさんの方にお世話になり、心から感謝している。
来年は その2件の納得のいく竣工が最低目標。この他にもっと自然素材を突き詰めるよういろんな規模・内容の建築・インテリアのプロジェクトを行っていきたい。
今年できなかったライフワーク「こどもプロジェクト」も東京おもちゃ美術館を拠点に再開したいと思う。

 来年も皆様と 心地よい空気が流れる「いのちの場」を おつくりしていきたい。

 来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


 2008.12.31 遠野未来


 

  

 

 

Posted by 遠野未来 at 17:05 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

天国への階段 




 昨日29日丸一日かけて、三浦の家の施主Aさんと年内最後の打合せ。

 今回緑化計画をお願いしているパーマカルチャー・デザイナーの河野究一郎さんとご自宅に伺う。河野さんは以前から何回か各地の小さな緑化プロジェクトで仕事をしており、今回も現場近くの三浦修道院で植栽計画の経験があり、お願いすることに。

 前半は河野さんの緑化計画のお話。
今回の敷地は「風致地区」という地区で、景観保全のため事前に役所に敷地面積の20%を緑化するという緑化計画と建物の色彩計画を提出しなければならない。
 幸い既存の木が多く、建物が建つ位置の木を何本か移植するだけで法規的な緑化本数はクリア。今回は建物が建ってから全体で600坪ある敷地に果樹を植えたり畑にしたりする予定。当初からパーマカルチャーの考え方も取り入れながら全体のプランニングを行ってきた。奥様が天然酵母のパンを焼かれているので、その酵母が取れる何の木を植えようか・・・と 話が弾む。

 後半は前回の模型を直したものを見ながら、建物の打ち合わせ。特に現在つめている矩計の高さ方向と木の組み方の方針を確認する。
 草屋根(=天国)の上に登る階段の出入りをどうするか?
 今回全体の切屋根を全面緑化し、さらにその北側をほぼフラットにして海が見え、寝転がれる平らな草屋根の計画をしているが、その下部分の天井高さを採ると建物全体の高さがどんどん上がり、2Fが重くなるため外観のバランスが崩れる・・・
 下の部屋は寝室なので天井高さ2400mmはいらないので、建物の妻側の三角の部分から出入りしたい とのご要望。

 実際それで登れるか事務所に戻り、木の板を置いて試してみた。中央で700mmあればくぐれそう。それで全体の高さを当たると下の部屋の天井高さが2240mmほど。
高くはないが寝室としては使えなくはない。・・この方向で寸法をつめる。

 年の瀬だが、年明け実施設計を進めるために、この矩計は何とかして終わらせたい。
 帰り際、来年いい建物をつくることを約束し、Aさんと別れる。

 「夢を形に出来るようがんばりますので、来年もどうぞよろしくお願いします。」


 



Posted by 遠野未来 at 11:04 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

煙突
 

 年末エコキャビンに薪ストーブと煙突がやっとつき、ひと段落。

 外観の中央に突き出た煙突は当初、中からハシゴで屋根に登るために想定されたもの。
途中から実際の煙突として使用することになり、高さが当初の計画より高くなった。

 この煙突は建物の屋根の換気塔としての役割も兼ね、上部から屋根と壁の通気が抜けるよう計画されている。さらに南北側に窓がつき、採光と換気がそこでもとれる。

 校庭側のFIXの窓は設計当初からの自分のこだわり。夜周りが暗くなった時に煙突の上の窓から暖かな灯りがもれる・・・
中のピンクの壁もずいぶん色が薄くなり、感じが出てきた。年明けに実際見るのが楽しみ

 森風も今日から冬季休業とのこと。
スタッフの皆さん、工事のお世話お疲れ様でした。
心から感謝します。エコキャビンが実際稼動する2009年が、がっこうにとっていい年になりますように!

Posted by 遠野未来 at 12:59 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

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