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草屋根は燃える?
 草屋根の仕様を検討中。

 建築基準法上、延焼のおそれのある部分という、隣地境界線から1階で3M、2階で5Mの部分は建物の壁や屋根に防火性能を要求される。草屋根の部分は「燃えない」ので問題がないと思っていたが、確認申請の検査期間に聞くと建物本体の屋根で不燃扱いになっている必要があるとのこと。

 木造の草屋根の場合の今回、防水をリボールマイティという 塗膜防水と2重アスファルト防水冷工法を検討しているが、どちらも不燃の性能規定である「飛び火認定」を取っており、延焼のおそれのある部分で使うことが出来る。リボールは防水性能も高く、環境負荷の小さい材でつくられていて最近注目されているが、残念ながら合板を使う前提での「飛び火認定」しか取得していない。アスファルト防水は合板下地でなくとも12mm以上の厚さがあれば可能であるが、金額がリボールの倍と高い。
 環境を考え合板を使わないのをポリシーにしているが、どちらを採用するか悩みどころである。

 緑化メーカーに聞くと、草屋根も冬など草が立ち枯れのとき燃えないとはいえないとのこと。土があれば不燃扱いでいいのではないかと思っていたが・・・

 草屋根仕様の悩みどころである

Posted by 遠野未来 at 06:44 | ■みらいのいえ  | - | trackbacks(0)

ビオトープ 半年点検






 今日 去年施工した 東京K幼稚園のビオトープの半年点検を行った。

 都心でありながら300坪の庭がある自然園の一角に約20Mの水路を作り、生き物が来る場をつくった。今回ビオトープのプログラムづくりと植物選定を行った株式会社 環境指標生物の新里達也さんと幼稚園の副園長先生を交え、その後の生態系とこどもの様子をうかがう。

 地面を覆うためのクローバーが予想以上に伸びたことを除けば、合格点と言うことでほっとした。バッタ・トンボ・ウグイス・メジロなど各種の鳥、めだかなど・・・全てあわせると100以上の動植物が生息する都会の中のいのちのにわ。

 当初から完成=終わりではなく、生態系をつくりながら3年後に最初のひと段落という長いスパンでの計画。去年半年は植物が根付くのを待ち、子供たちが池の近くにも寄れるようにし、徐々に生き物の生態を観察できるようにしていくとのこと。

 集中力がない小さな子がバッタを探しに一生懸命になっている・・・など目を輝かせてお話しする副園長先生。先生が主体的になって子供と一緒にいろんな生き物と触れ合おうとしているからこそいきる場。とてもいい教育効果が期待できそうだ。
同じ区の他の園の先生方も環境教育には興味を持っているが、どうスタートしていい皮からないとのことで、ここでの取り組みが参考になればと思う。

 この一年の生き物の生態の様子を新里さんのほうでまとめられ、春に先生方に今後の運営の仕方をお話しいただく予定。

 なかなか生き物の追跡調査もできることではないので、どうこの園が変化してゆくのか見守るのが楽しみである。

 写真:冬の自然園と現在の様子をチェックする副園長先生・新里さん
ビオトープに来たシジュウカラ(撮影:株式会社 環境指標生物)

Posted by 遠野未来 at 16:15 | ■みどりの家 | - | trackbacks(0)

屋根緑化
  

 屋根緑化を計画している三浦の家の参考に知人の工務店が施工した事例を見学させ手いただいた。

 今回の計画と断面形状が共通しており、屋根も3寸5分(3.5/10)と近い。
実際登ってみると2階屋根なので怖いと思ったら、意外と恐怖感がなく、気持ちがよい。
見晴らしもいいし新鮮な感じ。

 三浦でこれを作ったもっと景色がいいので、らきっと御施主さんは上りたくなるだろうな・・・と思う。雨の処理も参考になった。

 都内住宅地の事例だが、近くを通る子供さんが「お母さん、屋根に草が生えてる!」と大きい声で言うそう。もっとそんな家が増えてくると楽しい。

Posted by 遠野未来 at 07:54 | ■設計・現場 | - | trackbacks(0)

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