2010.11.30 Tuesday
■11.30 土建築シンポジウム
●今日 シンポジウムが盛会に行われました。
メインの講師 土建築の第一人者 ゲルノート・ミンケ氏。
世界の事例、ドイツでの実験など世界の土の建築を豊富なスライドで説明。版築と土ブロックという、構造に関わる日本でなじみの少ない工法がいかに世界で使われているか。
地震国の日本ではそのまますぐには使えないと思いますが、それでも土の建築の可能性を感じたいいセミナーでした。
会場から様々な質問が途切れませんでした。
日本からも発表がありました。特に東大の腰原先生による版築の実験結果は示唆に富んでおり、日本でも構造として阪神大震災に堪えうる版築の建物が建てられるところまで実験が進んでいるのを知り、多いに勇気づけられました。
竹筋を入れるとかなり補強になるという結果が出ています。ただし、竹があると施工生が悪く手間がかかるというジレンマも。
様々な土の可能性を感じた1日。10年後このシンポジウムがきっかけになっていろんな建物が土でできていることを、祈っています。
Posted by 遠野未来 at 23:04 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)