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■ドーム屋根 木組模型
 ●現在実施設計中のドーム屋根の住宅の木組模型です。

 現在、意匠、構造、コストとの間でせめぎ合い中ですが、日本の伝統工法を熟知しながら新しいことに挑戦しようとする、意識の高い大工さんと工務店さんに出会え、とても刺激を受けながらここまで来ました。
 
 日本の大工技術の素晴らしさを示すためにも、実現を願っています。
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Posted by 遠野未来 at 18:53 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

■おがくず断熱材・・・ ドイツ バウフリッツ社

●自然素材の断熱として日本でよく使われるのが木の繊維や羊毛、セルロースファイバーなどで、「もみがら」も消石灰と混ぜて使うことも。

 一方、木の家の場合必ず出る「おがくず」を断熱に使えれば・・と思いますが防火や防虫、防腐の面で未知数。日本ではまだ本格化していません。

 昨年度のバウビオロギー建築セミナーで石川恒夫先生がご紹介されていたドイツのプレハブ住宅メーカー バウフリッツ社。

 ここではおがくず断熱で特許をとっており、

 おがくずに乳清(牛乳から乳脂肪分やカゼインなどを除いた水溶液)と重曹を含浸させてつくっているそう。乳清は難燃効果、重曹は防虫効果とのこと。

 日本でも研究や開発が進むことを願っています。

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 バウフリッツ社サイト:徹底した精度とエコロジカルなコンセプトでつくられており、日本のプレハブメーカーは太刀打ち出来ないほど。

http://www.baufritz.com/en/why-baufritz/ecology/

Posted by 遠野未来 at 15:23 | - | comments(0) | trackbacks(0)

■藁土壁の可能性
 ●欧米でよく使われながら、日本でなかなか目にしない「藁土壁」。

 呼び方は様々ですが要は「わらと土を混ぜた壁」。話を聞くと、近年日本でも各地でやる方が出てきているようです。
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 版築のように型枠に入れて突き固める、壁の中に充填する、ブロックにする・・・など色々なかたちで使えます。
ゲルノート・ミンケ著「土・建築・環境」エコ時代の再発見によると、ブロックにしたもので50cmの厚みのものはU値=0.3W/m2Kと日本の土壁80mmのU値=3.2の約10倍もの断熱も可能。

 ただし注意事項としては、わらの多い軽量な藁土壁の場合、25cm以上の厚みの壁をつくると壁の中でワラが腐敗する可能性があり、虫の出る可能性もあるので壁を完全に土で塗り込めること。そうしないためには一定の密度(600kg/㎥)が必要とのこと。

 いずれにしても、日本で実用化するには、版築同様に温熱や乾燥などデータを取りながら時間をかけて試す必要がありそうです。

Posted by 遠野未来 at 21:36 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

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