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■九段版築ライブラリー 仕上げ 撥水剤/ Rammed Earth Library finish :Water repellent

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●脱型後2週間を経過して含水率が下がったところで、撥水剤を塗布して仕上げました。

 

 今回使った撥水剤は色々調べ、水性で石化制品ではなく、有害成分を含まないものを使用しました。一般的に手に入るものでは一番人体に外がなく「安全」だと思われた無色透明で、ナノ粒子の作用で撥水する製品です。

 塗ったあともほとんど濡れ色にならず、風合いも変わらずに8年以上効果を発揮するとのことです。

 

 今回のセメントを入れていない版築壁は表面が徐々に削れて時間とともに経編変化するのを想定していますが、どのように変化するのか様子を見たいと思います。

 

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Posted by 遠野未来 at 06:58 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■上野(こうずけ)国分寺の版築 / Kozuke Kokubunji : Restoration of 1280years ago ancient temple Rammed Earth wall in Japan

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●前から気になっていた東日本随一といわれる群馬県前橋・高崎両市にまたがる上野国分寺の版築壁

を見学してきました。

 

もともとは741年(約1280年前)に聖武天皇が発令された国分寺創建の詔によって全国に建てられた国分寺の一つですが、

約30年前1990〜93年にこの版築塀が復元されたものです。

 

高さ2.6m,幅が下で1.8mという巨大な版築壁は噂に違わず迫力十分でした。

 

●版築の土と各層の厚み

 

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資料によると関東ローム・川砂・消石灰で、我々が先日つくった版築と基本的には同じ材料構成

ですが、こちらの土は赤くなく黄色なので、より明るい印象です。

各層は約70ミリとそれも同じでした。

 

 これが忠実な復元だとすると、奈良の法隆寺や京都の太閤塀、兵庫の西宮神社の版築を見ても

そうですが、(少なくても表面の方に見えている部分では)日本の版築はヨーロッパのように2〜3cm以上

もある大きな骨材は入れていないようです。

 そのためか、ヨーロッパの版築を見た後に見るととても優しく、優雅に見えます。

 

 幅2400ミリごとに柱を建て、各スパンごと壁をつくりその都度型枠を移動して

古代と同じように「人手で」つくったとのことです。

 

●経年変化

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 築後約30年を経て気になる経年変化ですが、・・・自分としてはいい感じに味が出ていると思いました。

 

 セメントを入れていないので、より風化しやすくなっており、風雨で削れたところとそうでないところで

各々の層が浮き出てきています。

 

● Mother Earth 版築作業風景 

 

 と、さすが「東日本随一」と思ったわけですが、敷地内の資料館にある版築作業の写真を見て

「目が点に」なりました。

 

 版築の突固め作業で写っているのがなんと

 

 「割烹着を来て、頭に日本手拭をしている お母さん方」

 

でした。・・・文字通り Mother Earth です。

 

 「版築作業は女性に向いている」と常々思っているのですが、個人住宅ならぬ遺跡の復元で

実際そうされていたのは驚きでした。

 

 全部の壁がそうしてできたかはわかりませんが、「土と女性」の結びつきを改めて感じる

ことになりました。

 

・・・いずれにしても、版築にご興味がある方にとって、この壁は一見の価値があります。

 

ぜひ、おすすめです。

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#版築、#Rammed Earth, #restoration、#上野国分寺、#Kozuke Kukubunnji、

 

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未来をつくる土の建築/ eartharchitect

遠野未来建築事務所   遠野未来

Tono Mirai architects        Tono Mirai

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Posted by 遠野未来 at 18:39 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | -

■大地につながる建築 と 木の生命力/  architecture connected to earth and Life force of tree

 

●  大地につながる建築とは?

 

・・・いろいろ考えながら、軽井沢の森の大地に寝転んで栗の木を撮った写真です。

 

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 人より長く生きるであろうこの木々と森に対し、これからの「ウイズ・コロナ」の時代

「人間はどう関わるべきか?」

 

 大地の上で頭ではなく、身体で感じるところから始めたいです。

 

そして「自然のかたちがなぜ美しく見えるのか?」・・・ いつもそう思います。

 

Posted by 遠野未来 at 19:06 | ■木の建築・伝統工法 | comments(0) | -

■Shell House Velux カタログ2020 ご掲載/ Shell House on Velux 2020 Catalogue 

●当事務所設計監理のShell House/ The language of forest を

トップライトのリーディング・メーカーVeluxさんの2020年のカタログで

天窓の魅力「風の道が生まれる。」イメージ写真としてお使いいただきました。

 

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当事務所としては開閉式の天窓トップライトを使うのは初めてでしたが、

難しい施工にも関わらす、おかげさまで雨漏りもなく、使ってみてとても良かったです。

 

 

● Shell House のトップライト

 

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 なぜその施工が難しかったかというと

 

「丸いものに四角いものをつけている」

 

 

からです。

 

 通常は窓部分の躯体を欠き込んで天窓をはめますが、この建物では構造的に屋根が木造Shell構造として一体となっており、躯体の垂木を欠き込むことができませんでした。

そのため、丸い躯体の外側に四角い天窓を付けています。

 

 当然、通常ならそこが出っ張るように見えますが、ここではそれが目立たないよう、大工さんが仕上げの野地板を周囲になじませて貼ってくださっているからです。

 

 天窓と屋根材で使用したアスファルトシングルとの取り合いも、通常の取り合いから「一歩踏み込んで」より屋根と一体に見えるようにしています。

 

 それはこの建築の企画段階からVeluxのデザイン担当のSさんにご参加いただき、長い期間納まりを検討して出来たものです。

 現場で足場に登り、ベテランの屋根職人さんに相当厳しいことを言われながらも、納まりについて

 

「熱く」説明されていたSさんの「気概」はいまだに忘れられません・・・。

 

 大工さん・屋根屋さんとともに心から感謝申し上げます。

 

 また次のプロジェクトでもご一緒させていただけることを楽しみにしています。

 

Shell House https://www.tonomirai.com/morinoie

 

#Shell House,#toplight, #天窓 

 

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Posted by 遠野未来 at 09:52 | ■Shell House/もりのいえPROJECT | comments(0) | -

■ 版築Library 東京の土の壁5 場の力と工事残土を活用した建築の可能性 / Rammed earth Library genius loci and potential of recycled earth architecture

●ドローイング  場の力

 

 

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 この不思議なドローイングは「施工」用ではなく、自分にとって「その場に何をつくるか」

という「コンセプト」を示す非常に重要なもので、「場の力」を示しています。

 

 今回の敷地の日本庭園には現在は使われていない「井戸」がありますが、

最終的にその隣に「対をなすように」円形の壁をつくることになりました。

 

井戸は「現在使われていない」 といってもそこにもともと水脈があり、深く掘られていた場所。

 

 今回使った赤土は東京・野川の河川敷の土ですが、この土地を50cmも掘ると同じ土が現れ、

その土が何千年・何万年単位で流れて野川までたどり着いた可能性もあります。

 

 その意味で今回の版築の壁は 「その場の土が盛り上がったもの」  とも考えられます。

 

・・・・この図は「井戸」と「土の壁」が見えない地下でつながり、共鳴しているという図なのです。

 

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●地下と無意識、地域の土を使う可能性 東京の工事残土を再利用した建築

 

 

 

 

 「一つの空」といわれるように空がつながっているのは想像しやすいですが、

地球の上で実際、地面下でも物理的に世界はつながっています。

 

 もうひとつ私は、心理学でいわれる

 

 

「人間はひとりひとりは孤独だけれども、無意識の深いところではつながっている。」

 

 

という考えに共感し、その事によって救われる気がしています。

 

 

  今、建築で問われている

 

 

 

 「自然と敵対しない建築」は可能か?

 

 

 という問いへの重要な答えの一つが「その土地、その場といかに深くつながるか?」

だと思います。

 

 私はその方法の一つとして「その場、その地域の土を使う」ことが

とても有効だと考えています。

 

 粘性の面で「塗り壁」で使うことが困難な土でも配合を考え、

「版築」 にすることで、可能性が大きく広がります。

 

 

  建築に使える土がないと思われている東京で

 

 

「工事残土を再利用してつくる建築ができたら」

 

 

SDGS時代の環境負荷のない建築として、大きなアピールになるのではないでしょうか。

 

 

実際土の質は違うとはいえ、現在パリでは工事残土を使った

中層集合住宅による地区開発のプロジェクトが進んでいます。

 

それにも刺激を受け、「土の建築」の可能性を目指す私たちも

小さなところから一つひとつ事例をつくり、実践していきたいと思います。

 

もちろん、東京以外のどの地域、どんな規模のプロジェクトでも「土」を活かすことは可能です。

 

これからは、「高く大きなもの」を目指すのではなく、

 

「いかにその場を深く掘り、人や地球と深いところでつながることができるか」

 

が、重要になるのではないでしょうか。

 

ぜひ皆様ともご一緒させていただければと思いますので、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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#残土再利用、#東京の土、#東京建設残土、

#関東ローム、#版築、#Rammed Earth、#JINEN,#じねん、#自然

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Posted by 遠野未来 at 14:05 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■カラマツコンテナ竣工写真撮影/ Karamatsu Container Completion photo shooting

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●先週、今年3月に完成したカラマツコンテナの竣工写真撮影を行いました。

 

 2月の小海町のスケート場から移動し、今は小海町の「八峰の湯」の前の広場に置かれています。

八ヶ岳がバックに見える最高のロケーションで、ここまで問題なくトラックで運ぶことが出来たようです。

 

 今年はコロナの影響でまだどのように使うかわからないそうですが、

今後お祭りなどでぜひ活用していただきたいです。

 

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●竣工写真について

 

 写真は今回も私の独立第1作から20年以上撮っていただいている野口写真事務所の 野口毅さんにお願いしました。

野口さんは建築を「もの」ではなく「空間として」撮ってくださるのが素晴らしく、毎回美しくかつ驚きのアングルの写真に心から感謝しています。

 

 どのような写真になるかとても楽しみです。

 

 ご参考に私が撮った写真をご紹介します。

 

#カラマツ コンテナ、#カラマツ、#コンテナハウス、#Container House,

 

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Posted by 遠野未来 at 12:31 | ■カラマツ プロジェクト | comments(0) | -

■ 版築Library 東京の土の壁4 ECC ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展へ向けて / Tokyo Recycled earth Toward ECC Venezia Biennale

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● プロジェクトの経緯

 

 このプロジェクトはこの後約2週間の乾燥期間を置き、撥水材を塗って最終仕上の予定です。

今後の展望のお話をしたいと思います。

 

このプロジェクトのきっかけは、今年予定されていた「ヴェネツィア・ビエンナーレ」にあります。

 

 ヴェネツィア・ビエンナーレは国際建築展と同時に行われる「もう一つ」のビエンナーレがあります。

それがNPO財団ECC(European Cultural Council) が主催し、世界150組の建築家が出展する建築展

’TIME SPACE EXISTENCE’です。

 国際展が国対抗の万博だとすると、こちらはECCのキュレーションにより、

文化財の建築を中心とした会場で世界の若手から大御所まで、

毎回150組以上の建築家がフラットに展示するレビューの場です。

 こちらも半年の会期で毎回60万人が来場する大きな展覧会です。

 

 ありがたいことに昨年当事務所にお声がけがあり、ご縁があってNI-WAさんと共に

出展させていただくことになりましたが、今年のコロナで来年に延期になり、

その前に第一弾として東京で実現したのが今回のプロジェクトです。

 

 

■土の建築 コンセプト JINEN  作為と無作為、構築と非構築

 

 

 そこで我々のチームが日本から海外に向け打ち出そうとしているのが「土の建築」による

 

 

’JINEN’

 

 

というコンセプトです。

 

日本には西洋から natureという言葉が入る前、

 

「おのずからしかる」(自ずから然る)=自然(じねん) 

 

という言葉があり、それは

「自然のなりゆきにまかせる。」「人為がないあるがままのあり方。」・・・など

日本人に根付いていて、人と自然の関係も「無作為」で一体であると考えられていました。

 

 近代ではそのような考えは、「自然へのよりかかり」であり否定的な意味で考えられてきましたが、

人間中心主義の成長の思想が地球の危機まで生んでしまった現在、もともと日本人が持っていた

自然の力への「直感的感応力」を再評価し、現代の美意識として日本から世界に発信できれば

というのがその思いです。

 

 ※ 自然(じねん)についての日本文化と近代建築についての議論の詳しくは

建築家・磯崎新さんの著作 「建築における「日本的なもの」 」をお読みいただければと思います。

 

●建築で土を使う意味

 

 私は建築で土を扱ってきて、

 

「自然に逆らうことはできない。」

 

 といつも感じます。

 

冬は土が氷って仕事ができませんし、手順を逆にしたり省いたりして簡略化できないところが大きくあります。

天候と季節に大きく左右され、それを受け入れ、自然に従うことがスタートになります。

 

しかし、だからこそ自然や時間と一体となったものができたときの 「よろこび」や「かけがえのなさ」

があります。

 

 また建築的を設計する上で私個人として、西洋建築の基本である「構築」という概念が自分の中で

ずっと「違和感」があり、それを超える「非構築」「直感」「無作為」・・・というコンセプトで建築をつくりたい

という思いがあります。

 その思いを表現できることが、「環境負荷の少なさ」「心地よい空気」とともに自分にとって「土」を使う

大きな理由のひとつです。

 

●ヴェネツィアへ向けて

 

 ヴェネツィアでは日本的空間として「中と外が一体となる空間」を土を使って展示したいと考えており、

今回の作品も我々が考えるJINENの空間の一つです。

 

 これから1年間かけてコンセプトを練りながら日本とイタリア、そして世界を結び、

土の建築の有効性をアピールする展示にしたいと考えています。

 

 現在、現代における土の建築は、国際的にヨーロッパ・アフリカ・北南米・中国・・・など他国

に押されていますが、ぜひ日本から世界への発信を目指したいと思っています。

 

 ぜひ、今後も進捗状況をご紹介させていただこうと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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#残土再利用、#東京の土、#東京建設残土、

#関東ローム、#版築、#Rammed Earth、#JINEN,#じねん、#自然

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Posted by 遠野未来 at 21:42 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■ 版築Library 東京の土の壁3 作業時間の振り返り / Tokyo Recycled earth construction time

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■版築Library 施工 振り返り

 

 今回の版築Libraryの施工面、作業時間について振り返りたいと思います。

 

 まず、今回の施工は大工さんなしで

 

 「すべて左官さんだけでつくった」

 

ことに特徴があります。

 

 実際は今回お庭の職人さんにも参加していただいていますが、すべて斎藤左官の斎藤さんの主導と

木の型枠も斎藤さんご自身による加工でできており、「木」ではなく、「土」が主体の建築です。

 

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■ 施工と作業時間について

 

 この壁の土の体積は2.45M3です。

 

この版築壁をつくるのにどれだけ時間がかかったかですが、

基礎・型枠・突固めを入れて休憩を除いて1日実質6時間作業とすると

6hx6日=36時間。

 

その前に斎藤さんによる型枠や部材制作の下準備、そして土の搬入・搬出

が約1週間ありますので、その時間を 6hx6日=36時間として加えると

 準備36h+現場36h=72時間。

 

合計72h/2.45M3=29.3h/M3 

 

 ゲルノート・ミンケさんの著作「土・建築・環境」の中で

人力で行われる伝統的な版築壁の作業量

(下準備・移動・施工を含む)は20〜30h/M3とありますが、

その範囲で標準的な手間がかかっていることには違いありません。

 

 また人工に関しては、現場6日間で平均4人工で計23人工でした。

 

現場作業は 約10人工/M3 といえそうです。

 

この他に斎藤さんの下準備、土の搬入搬出があるので、

それを入れるとやはり30〜40人工かかっていて、

合計では12.2〜16.3人工/M3 となります。

 

これ以上時間をかけると工事として現実的ではない時間とコストになります。

今後版築を一般化するためにはやはり、省力化・効率化が必要です。

 

■左官さんによる突固めの時間

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ただし、突固めだけで考えると 5hx3日=15時間。15h/2.45M3=6.12 h/M3 。

 

参考に我々が前橋工大でやったワークショップの壁は授業の中で、プロでない学生の作業と

ゆっくり時間をかけてつくったということで

1.7x1.8x0.45M=1.37 M3 の壁をつくるのに5日かけていて

1日6時間の作業とすると6hx5日=30時間

 30h/1.37M3=21.8h/M3。

 

21.8/6.12=3.56 

 

・・・なんと学生に比べ、3.5倍も短時間でつくられたことになり、おどろきです。

 

ちなみに労働量は 人力での20〜30h/M3が

コンプレッサー式の機械を使うことに最大 2h/M3まで圧縮できるとあります。

1/10の時間でできる版築。

 

やはり、今後の版築の効率化と一般化には「機械化」の話はさけて通れないと思います。

 

今後日本での可能性として、さらに試みたいと思います。

 

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#残土再利用、#東京の土、#東京建設残土、#関東ローム、#版築、#Rammed Earth

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Posted by 遠野未来 at 10:09 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■ 版築Library 東京の土の壁2 くぼみの場 / Tokyo Recycled earth Inner space

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●内部空間と飾り棚

 

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 版築でできたくぼみの外部と内部の様子です。

 内部は幅と奥行きが約1x1.2mの楕円で入口部分が60cm弱の空間です。

中から見た切り取られた庭の風景が奥行きを感じさせます。

 この中に3つの飾り棚をつくりました。

本や小物を置いて、お気に入りの空間をしつらえることができます。

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■現代の空間として

 土の壁は光と影によってかなり印象が変わります。

この版築壁は基本的には1300年前の法隆寺の土塀と変わらない構法ですが、ご覧になった方は、

モダンで現代的な印象をお持ちいただいたようです。

皆様はいかが思われるでしょうか?・・・

 

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#残土再利用、#東京の土、#東京建設残土、#関東ローム、#版築、#Rammed Earth

 

 

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Posted by 遠野未来 at 14:36 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■ 版築Library 東京の土の壁1 場との共振そして「世界のくぼみ」 / Tokyo Recycled earth Project: vibrant landscape light and shadow

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● 壁の配置、土地の力、日本庭園との共振

 

 東京の土=関東ロームの赤土で出来上がった壁をご紹介させていただきます。

 

 まず遠景の写真をご覧いただくと、この九段ハウスの庭の中に「そのまま生まれ出た」かのように、違和感なくなじんでいる様子がおわかりいただけると思います。

 厳密に計算したわけではありませんが、遠くから見ると奥の塀の高さとそろっていることも関係しています。

 

 「この庭に一番なじみながら、力を与え、本館の建物からも見ることができる場所と形状」ということから

この大きさと位置が決められました。

 円形の壁はアプローチからは中が丸見えにならないように配置してありますが、中に入ると正面にこの日本庭園の

焦点になっている「つくばい」が見えるようになっています。

 

 配置のドローイングをご覧いただければと思います。

 

 今回はこの庭を掘ることができなかったので、使った土は東京の多摩川近郊の土ですが、この地域のデータによると

30〜50cmほど掘ると同様の関東ロームの赤土が出るとのことです。

地中からこの壁が立ち上がっているように見えるのは、まさしくこの土地の力です。

 

●土の壁の光と影

 

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 版築の土の壁にあたる光の陰影の様子をご覧いただければと思います。

木陰にあって時間で目まぐるしく陰影や表情が変わります。

 

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●「世界のくぼみ」について

 

 村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読んで

 

 

 

      「世界のくぼみのようなこっそりとした場所」

 

 

 

 という言葉に出会ったとき「これこそ自分がテーマとしている建築ではないか」と思いました。

 

「人が落ち着くことができる場所」とはそのような場所ではないかと。

 

 今回できた壁もそのような「くぼみ」です。

閉じて隔離されているのではなく、世界とつながりながら守られている場所です。

 

 

 次回はその「くぼみ」の様子をご紹介させていただければと思います。

 

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#残土再利用、#東京の土、#東京建設残土、#関東ローム、#版築、#Rammed Earth

 

Posted by 遠野未来 at 22:28 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

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