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土壁ネットワーク入会
 土壁ネットワークは「土壁の存続と普及に寄与すること」を目指し、香川県の設計・左官・工務店など建築関係者が中心となり、3年ほど前に発足。この3年は土壁の強度試験などを中心に、実物大の壁を作ったりして活動をしてきた。
私も「住宅建築」誌などでその成果を読ませていただいていたが、土壁強度や断熱、現代にいかに残すか・・・をもっと掘り下げねば・・・と入会させていただくことにした。
東京からの入会は初めてのよう。
 
 気になっていた土壁の断熱に関して窓口の大西泰弘さんにメールでお伺いすると、(大意では)
「四国は暖かいので断熱をしていないことが多いが、土壁を使い、その外に板壁で仕上げる場合は、板の下地としてスタイロフォームを使っている例もある。」「土壁の蓄熱性を利用すると面白いことが出来るかも知れません・・・」とのお答え。

 いろいろ試されている例なども見ながら、これからもっと勉強していきたいと思う。近い将来四国の事例なども見に行きたいと思っている。

Posted by 遠野未来 at 01:07 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

引渡し打合せ


 12/2・3と森風現場でガラスの温室の現場打ち合わせと今回の工事の要である工務店 樋口建築さんとの引渡し打ち合わせを行った。

 今回現場に行くと、なんとなくがっこうの皆さんの表情が柔らか・・・。
スタッフの永留百合さんの第一声「遠野さん。部屋が暖かいよ!」とのお言葉。きょとんとすると前日に玄関や中の建具が入り、「(仮に使っている)小さな石油ストーブ一つでも部屋の中が寒くない」ことに喜んでいただいているご様子。前回BLOGで書いた土壁の蓄熱性の効果があったとほっとした。

 何せ今回の土壁作りは今年の春から秋にかけて500人工ぐらいの汗の結晶で出来た賜物。もうこんな機会はないかもしれない。それをずっと指揮させていただきしながら、夏の暑い時期や悪天候の中、大変な作業をここまでやらせていいのか・・・と申し訳なくも思いながら、絶対いい壁を作ろうと思っていた。その想いの成果が出たとしたら参加してくれたみんなと、心から喜びを分かち合いたいと思う。

 それだけでなく工務店の棟梁と代表を務める本地(もとじ)さんも現場の時と違ってとても優しい表情で現れ、がっこうの皆さんと和やかに最後のお話ができてうれしかった。 この方は水車もつくるという町で一番腕の立つ大工さん。途中設計の立場の自分と何度も喧々諤々やり合いながら、最後まで投げ出さず建物をつくってくださった。
その方が最後に「今回は勉強になりました」と。その言葉こちらがびっくりし、その謙虚さと向上心に心を打たれた。

 その本地さんのお話を今度・・・。


 写真:筆者、森と風のがっこう 吉成信夫さん、永留百合さんと棟梁の本地さん(右端)。
終わりよければ全てよし!

Posted by 遠野未来 at 23:03 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

土壁の断熱性
 


 知人によるとこのblogの「エコカッコイイ建築」という言葉に反応してくださった方もいらした様子。少しでも刺激になれば幸いである。

 実際最近の世界経済の中、特にアジアの国などは「デザインが良くないと売れない」とデザインを売りにする流れが大きくなっている。建築・ファッション・電化商品・家具・・・など日本を含めたアジアの若手デザイナーの活躍は目覚しい。
 
 デザインが良くなければ長く使ってもらえない・・・自分もデザインをする側として少しでも使い手に愛着を持っていただけるものを作りたいと思う。
 
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 さて、前回の続きである土壁の断熱についてであるが、再度いろいろな文献を読んだりして考えをまとめているところ。

 まず基本事項として土壁の断熱性について

 土壁の熱伝導率は0.62〜0.69 (W/m・k)でグラスウール10Kの0.05と比較して断熱性能は10倍以下。
(世界的には不十分なものの)現在の日本での断熱基準となる次世代省エネ基準での東京での値はグラスウール10Kが100mm(10cm). これと同じ断熱効果を土壁でとるとすると熱伝導率0.69で計算すると0.69/0.05x100mm=1380mm 
つまり1.38Mもの壁が必要となる。
 
(熱伝導率・・・熱伝導率とは物質内の熱移動のおこりやすさを表す係数。
                  熱伝導率が低いほど断熱性能が高い。)

 つまり、断熱だけ見ると残念ながら土壁は断熱材とはいえない。
では、なぜ土壁の家は「夏涼しく、冬暖かい」といわれるかというと土壁は熱容量が大きいからである。
 土の熱容量は約1600KJ/㎥℃であるのに対し、断熱材は20程度でしかなく、その差が約80倍。 たとえば「暖房を切ってから明け方までどの程度室温が低下するか」、で部屋の暖かさを判断する場合は土壁の蓄熱性が大きな効果を果たす。

 これらの点を加味して現代の家にあう土壁の作り方を、全国各地でいろんな設計者の方が試されている。 
以下、続く・・・

 写真:森風エコキャビンの土壁 
土壁の断熱強化のため、土壁の外側に藁と泥を混ぜた泥団子を積んだ


 

Posted by 遠野未来 at 14:56 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | trackbacks(0)

エコカッコイイ建築


 どうやら「エコ建築は野暮ったい」という認識はすでに過去のものになったようだ。最近の欧米のエコ建築を見ると、洗練されたデザインや色使いが多く、思わずうなってしまうものが多い。(たまにため息も・・・) 

 エコといわれない限り、どこがエコなのか分からないほどセンスのいい現代建築。・・・いや現代建築がようやくエコロジカルな考えを取り入れ、地に足が着いてきたということだろう。 

 それに比べると日本は一部を除いて、まだこれから・・・という感じであろうか。これまでエコ=素朴が主流であった。建物に色を使うことも控えめだし、木は木のまま、屋根を緑化した建築も草ぼうぼうが一番良い・・・という感じで素朴に使うことが多い。しかし近年素晴らしいデザインのエコ建築が少しずつ見られるようになってきたのは嬉しい。屋根や壁面の緑化もとって付けた感じではなく、自然にデザインに溶け込むようにつくられるようになってきた。

 日本の民家はパッシブ建築の原型的な要素が多く含まれ、日本はパッシブ先進国でもある。日本型のパッシブ建築やエコ建築を作れるかは、今後の我々の課題である。

 その中で既存の古い日本の住宅をどう改装し、どうエコ建築にしていくか・・・・そこでポイントになるのが土壁でできた既存の古い住宅の断熱性の強化だ。
 
 土壁と断熱に関して、今年のエコキャビンでやった事例も踏まえ、何回か書いてみようと思う。

 写真:eco ARCHITECTURE ueban style (publish by evergren)より

Posted by 遠野未来 at 09:24 | - | comments(0) | trackbacks(0)

パッシブ建築と土壁


 現在計画中の みらいのいえ で改めてパッシブ「建築と土壁」について考えている。

 これまでも土壁の蓄熱性を居住性に生かせないか・・・と計画したことはあったが、窓が小さく集熱量が不足だったり、内部の土壁にうまく陽が当たらなかったり・・・となかなかうまくいかなかった。それもエネルギーより、デザインと雰囲気重視だった自分を反省している。

 パッシブシステムの定義は一般に「建物に流れる熱を特別な機械装置を用いずに、輻射、対流、伝道によって自然に行い、建物自体の性能によって熱の流れをコントロールすることによって暖房、冷房の効果を得る」とされる。(自然エネルギー使用のためのパッシブ建築設計手法辞典「彰国社」より)。深い軒、土間、上部の煙抜き窓など日本の民家も先人の知恵で同じ原理にのっとっている。

 内部にガラスを通し直射日光が当たるがあればそこに蓄熱し、冬の夜間その放熱で部屋を暖かくすることができる。今回の内部の土壁もその効果を狙っている。
前掲書によると蓄熱体の厚さは「土壁の場合20〜35cm以上がよいとされている」とある
。それは日本の土壁では蔵の壁の厚み。

 その厚みを土壁で作るなら、塗り壁では蔵のように何層にも土を積み、塗り重ねるか、版築(土をつき固めて作る工法)か日干し煉瓦積みか・・・しかない。実際性を時間と手間を考え考慮すべき時・・・

 写真:みらいのいえ 内部模型 :テクスチャーのついているRの壁が土壁予定部分

Posted by 遠野未来 at 22:03 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

初雪 




 エコキャビンのある岩手県葛巻町はこの数日の寒波で、今年はじめての本格的な雪。

 竣工した春からこのときが来るのを覚悟していたが、あっという間の半年だった。
校庭側の木の赤い色と薄い黄色しっくいもきれいに塗れ、ずいぶん感じが出てきた。

 内部のしっくいは来年までお預けになりそうだが、懸念していた温室と浴室のガラスの屋根と壁が何とか資金的なめどがつきそうな見通し。そうすればお風呂の仕上以外ガラスが入って越冬できる。今年中そこまでいければ・・・

 

 

Posted by 遠野未来 at 10:35 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

土壁の乾燥
 昨日・今日とエコキャビンの全体打ち合わせに現場に。

 中塗りして1日以上たった内部の土壁は一部を除いて思ったより乾燥が進み、硬くなっていた。
 このまま乾けば来週にでも仕上げのしっくいが塗れるのではないか・・・という感じだったが、がっこう側から「中から土壁が乾いていないと周囲の壁や天井の木の板が反ってくるかも知れない・・・」という話があり、今あせって仕上げて木が反ったりする不具合があるより、今の中塗りの状態でストーブを入れ、来春温かくなってから仕上げては・・・という申し出。

 もちろん壁が中から乾く時間を数ヶ月とるのは理想的・・・明後日、日曜に左官の親方に見てもらい最終判断をする予定。

 外部のしっくいは仕上がったものの、「今年中に中の壁も仕上げる」 という目標はお預けになるかもしれない・・・

 ここはあせらずがまんである・・・

Posted by 遠野未来 at 01:13 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

ストーブ周り




 エコキャビンのある葛巻町。本州で一番寒いといわれる極寒の地。
現在すでに明け方は−6℃だという。冬は駆け足で深まっている。

 エコキャビンも左官の壁を乾かす間に、ストーブ周りの造作の準備中。
レンガを積んだ耐火壁と丸太部分の耐火用の土壁・・・・
ストーブと床暖が入るのはもうすぐ・・・・果たして中のしっくい仕上塗りが出来るかどうか・・・時間との勝負である

Posted by 遠野未来 at 21:10 | ■設計・現場 | comments(0) | trackbacks(0)

■遠野未来建築事務所  設計監理費 / 仕事の流れ
設計・監理費について

 平成21年国土交通省の告示15号により、従来の工事費利率をベースにしたものから 施工面積と作業時間 によるものへと変更しました。
 計画面積、場所・規模内容により、以下を基準にお話し合いの上、決めさせていただきます。戸建て住宅の目安としては

1)施工面積による算出基準
  
 ・計画施工面積(m2)x 38,000〜40,000 円* 
 ・構造設計費 別途                  
   
      *面積に掛ける係数は、敷地条件や設計・監理の難易度に応じて算出します。


2) 作業時間による略算方式


   ・ 直接人件費 (=単価x作業時間) x2.5   

                   


3) 最低金額300万円

-------------------------------------------------------------------------

 

  これらを踏まえ、お話し合いの上決めさせて頂きます。


 お気軽にお問い合わせ下さい。
 
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■ 遠野未来建築事務所 仕事の流れ −ご相談からアフターケアまで−

■仕事の流れ 

・お問い合わせ ・・・e-mail,お電話、FAX・・などお気軽にお問い合わせください。
  ↓
・面談・打合せ ・・・お互い第一印象がお互いとても大切です。
  ↓
・現場調査   ・・・遠方の場合もイメージ・スケッチの前に必ず現場を見させていただ          きます。(交通費実費ご請求)
  ↓
・イメージ・スケッチ・・・ 初回スケッチは無料。

 法規・ボリュームチェック・空間イメージ・・・など基本的な考え方を簡単なフリーハンド・スケッチ、CAD図などでご確認していただきます。

  ↓
■企画・調査

  ↓

 ・基本提案 ・・・有料  新築・リフォーム共 60、000円 〜 
                         
            現地調査  20,000円/回〜 (回数による)
            役所調査  20,000円
            報告書作成 20,000円〜・・図面 スケッチ、模型など。    

  ご了承いただければ、さらに内容をつめ、工務店から概算見積りを取るようにします。
  ↓            

■設計契約       ・・・基本提案にご納得いただき、内容が確定したら、総工費を考慮し、設計・監理費を決め、設計・監理契約を行います。※
  ↓
・基本設計      ・・・基本図面で全体内容を再度つめ、確認申請の準備をします.
模型や3Dで分かりやすくご説明しながら、詳細をつめていきます。        
  ↓
・実施設計    ・・・基本設計終了後、工事用にさらに詳細寸法のつめを行います。
  ↓
・確認申請    ・・・検査機関にもよりますが、約3週間〜70日ほど審査期間がかります。全体工程を考えておく必要があります。
  ↓
・御見積り     ・・・工務店が決まっている場合以外は、何社か見積もりを取り内容・金額を判断し、工務店を決定します。              
  ↓
・工務店決定   ・・・単に価格が安ければいいわけではありません。人柄・技術力も考慮し、慎重に決定します。
  ↓
・工事契約    ・・・通常、工務店と御施主様で工事契約を結んでいただきます。リフォーム・外構・土壁工事・・・など工事が小規模の場合は、当務所が設計・施工を請け負うこともあります。
  ↓
・工事着工         
  ↓
・現場監理     ・・・工事中は設計監理を行い、日々現場とお施主様を取り持ち,情報を共有します。ご安心して工事をお任せください。  ↓
  ↓
・竣工・引渡し       
  ↓
・点検・アフターケア    ・・・引渡し後、半年・一年点検を行います。

   当事務所は(社)東京建築士連合会の建築士賠償責任補償制度に入っています。お引渡し後万が一、工事内容に破損や瑕疵があった場合は、保険対象の範囲で無料で修理させていただきます。

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Posted by 遠野未来 at 16:50 | - | comments(0) | trackbacks(0)

ピンクの塗り壁
 

   

 今回のエコキャビンの内装仕上げ・・・ピンクのしっくい。

 一度どこかで是非ピンクの塗り壁を作りたいと考えていたが、今回がっこう側と意見が合い実現することになった。中に入った人が落ち着き、温かい感じになると思う。

 ピンクといってもどぎつい色ではなく、日本の伝統的なしっくいに弁ガラを入れてつくったっもので、仕上がると薄くて上品なピンク色になる。壁の中塗りがまだ乾かし中なので、一部ためし塗りをしてみた。平滑になりすぎるとペンキのようになるので、コテで少しテクスチャーをつけた一度塗り。

 これで宿泊室と広間を仕げる。やわらかなピンク色に包まれて、人はどのような思いをするのだろう。・・・

Posted by 遠野未来 at 09:36 | - | comments(0) | trackbacks(0)

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