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■九段ハウス版築Project/ Rammed earth Project in Kudan House Tokyo

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●昨日から工事がスタートしました。

 

工程に沿って工事の様子をお伝えさせていただきますが、まず場所のご紹介をさせていただきます。

 

敷地は、現在online art salonが行われているという東京・九段ハウスの庭の一角です。

建物は昭和初期・内藤多仲、今井兼次という両大家が設計された文化的価値の高いものですが、庭も

現在日本庭園として整備された素晴らしいものです。

 

重機や車も入ることができないという条件の中、構造的安定も考慮し

円形の版築壁をつくることにしました。

 

外寸の直径が1.7m、中のくぼみに人が一人入ることができるという極小空間です。

写真は敷地と粘土模型です。

 

どのように工事が進むか、これからご紹介させていただきます。

Posted by 遠野未来 at 06:49 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■「土の建築の可能性を広げるプロジェクト」 東京の工事残土の版築壁 テストピース/ Test piece: Rammed Earth wall by using reuse of Tokyo’s construction earth

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●「土の建築の可能性を広げる」

 

 明日から10日の工事日程で東京九段の九段ハウスにおける

’Online Art Salon’ 

の一環のアート作品として 東京の工事残土の版築壁の制作を行います。

 

今回まず、「東京の建築残土がどれだけ使えるか?」の第1歩としてまず,「東京の建築残土」ありきでスタートします。

 

 通常この土が壁として使われていないのは、様々な理由があると思いますが、

フランスの土の学校CRATerreの教え

 

「その場の土の90%は使える」

 

ということばを信じ、石灰や砂の配合で、ある程度強度を出すことができると

考えつくってみたいと思います。

 

ただ、自分としてもやみくもな思い込みで「できる」と考えているわけではありません。

 

これまで6年間前橋工科大学で、粘土分はやや足りないものの同様の関東ローム層の工事残土を使って版築の壁をつくり、試してきた経験からまずは安定した形状であれば使うことができるであろう

 

と想定し、

 

構造の方にも安全側に想定していただいた計算を踏まえ、

期間限定かつ不特定多数の方が来ない、

 

という条件のもとに つくらせていただくことになりました。

 

もちろん今回の結果を元に、構造や材料の大学の先生方を交え今後強度試験や構造計算などつめて、実用化できるか検討していく予定です。

 

■東京の残土を使った版築のテストピースづくり

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これまで自分としては版築をつくる場合、ワークショップで学生さん方とつくってきましたが

、今回は版築経験の豊富で東京の東北寺の版築壁で有名な斎藤左官の斎藤さんに工事をお願いしました。

 

 ただし、今回は使う土も異なり、

 

「構造としてコンクリート壁やセメントを使わないで、どれだけ土が使えるか?」

 

というのが、設計側の趣旨なので、斎藤さんとしてもこれまでとは異なる条件での制作で、設計側と工事側お互いが経験と知恵を出し合ってつくる初めての機会です。

 

 これまでの土とテストピースづくりの様子をダイジェストでご紹介します。

 

最初の小さなテストピースは私が配合の当たりをつけるためつくったもので、大きなテストピースが

実際つくる450ミリの幅で、斎藤さんと一緒につくらせていただいたものです。

 

消石灰は斎藤さんが通常使割れている農業用のものを使っています。金額的に安価なことと粒が大きいので粉が飛び散らず、現場での作業性は建築用より良いそうです。

 

■ サンプルと乾燥

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 土と石灰と砂を混ぜた状態では、今回は東京の赤土が湿っていてダマになっている部分があり、ミキサーで混ぜてもつぶれないということと、石灰の粒が大きめのため残ってしまいますが

乾燥すると全体的に色味が白くなり、その粒は目立たなくなったようです。

 

■明日からスタート 

 

・・・このサンプルをみながら明日から基礎・型枠・版築と工事が始まります。

補強の仕方、型枠の作り方・・・いろいろな面で、これから版築を試してみようと思う方の参考になれば幸いです。

 

「単なる真っ直ぐな壁ではない」・・・というデザイン的な工夫もありますので、

つくるデザインは追ってご紹介します。

 

「土の可能性を広げるプロジェクト」ぜひどうぞよろしくお願いします。

 

#版築、#東京残土、#Rammed Earth 、#土の再利用、#土の建築

 

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Posted by 遠野未来 at 15:23 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■東京の建設残土でつくる版築壁と「つくらない都市計画」/Rammed Earth wall of construction’s recycled earth of Tokyo  and Online Art Salon

●このたび、 5/6-31開催のOnline Art Salonの一環として東京九段の会場の庭に、主催されているNI-WAさんと東京の建設残土でつくる版築壁をつくらせていただくことになりました。

 

 「その場の土の90%は使える」といわれていますが、自分としては常々、日本各地の工事残土を生かして「土の建築」をつくることができれば環境負荷削減に貢献できると考えており、その第一弾として仮設の「アート作品」としてつくらせていただくことになりました。

 今後詳細に構造を含めた研究を進め、建築残土を使った建築として発展させていく所存ですが、今回はその第一歩になります。

 

Online Art Salonのテーマが「つくらない都市計画」ですが、それとも直接的間接的にリンクすると思います。

 

来週から工事がスタートし、Online Art Salonの期間中には完成・展示開始というスケジュールです。

 

通常使われることのない関東ロームの赤土ですが、それがどのようにして壁として立ち上がるのか・・・建設の様子もこれからご紹介させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

■ 関東ロームの赤土 

 

 

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 ↑ 松田興業ウェブサイトより

 

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 今回使うのは、都内の残土置き場に大量に集めてあるこの赤土です。

テストしてみると砂分がほとんどなく、比重も0.8〜1.0と軽いものです。

 

ここに砂と石灰、砕石を入れて版築をつくろうと思います。

 

これから、ぜひどうぞよろしくお願いします。

 

●松田興業 稲城残土センター

http://www.matsudakougyou.com/momura.html

 

●Online Art Salon

https://art.kudan.house/?fbclid=IwAR0YbEC7okRypYu6-y8RNOnek1SekF76WqmHdWKxEZtVFZg-k4P5SwYqRys

 

 

 

#建設残土、#残土利用、#版築、#Rammed Earth,

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Posted by 遠野未来 at 18:34 | ■九段版築ライブラリー | comments(0) | -

■もりのいえボイラー室 円形扉と芽吹き/ Shell House Boiler space round door and sprout

●軽井沢もここ数日の好天で木々がようやく芽吹きました。

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ボイラー室円形の壁と一体となった円形の扉の様子です。

一見、扉があるとわからないようになっています。

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#Shell House、#軽井沢、#Tiny House

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Posted by 遠野未来 at 10:55 | ■Shell House/もりのいえPROJECT | comments(0) | -

■もりのいえ ボイラー室 内部と新芽、松杭/ Shell House Boiler space interior、sprout and larch pile

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●内部のすのこ貼りの板の隙間から朝日が入る様子です。

 

外の緑化用のワイヤーを見ると新芽が出ていました。

ミヤママタタビというツル系の植物を雌雄で植えています。

 

このボイラー室は本体建物とともに確認申請に入れてありますが、基礎はコンクリートではなく、

地面に埋めた焼いた松杭の上にボルトで留めて固定しています。

 

#タイニーハウス、#松杭、#tiny house,# larch pile

 

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Posted by 遠野未来 at 10:51 | - | comments(0) | -

■Shell House/もりのいえボイラー室 円形のタイニーハウス/ Tiny house Boiler Room and sprout in Karuizawa

IMG_3861.jpgIMG_3866.jpg●いよいよ連休シーズンを迎えました。今年はSTAY AT HOMEの方も多いと思います。

軽井沢はようやく木々の芽吹きが始まったばかりで、5月10日ころまでには繁ってくると思います。

 

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■もりのいえ タイニーハウスとしてのボイラー室

 

この建築は全面が前面のため。設備を壁につけないようにボイラー室を隣に別につくりました。

1950φの木造で、扉がついておりこの中にプロパン、エアコン室外機、ガス給湯器が収納され、地面を通し建物とつながっています。

 

 杉板に松煙を塗ったものですが、1年半経過し、雨で木目が浮き出てきました。

ツル系の植物で緑化をしています。

 

  つくりかたはというと・・・これは工場でつくり、4tユニックに乗せて運んできたものです。

 

・・・軽トラの記憶でしたが、そこまで小さくなかったそう。現場担当の会津さんに確認すると4人ぐらいで人力で降ろしたとのこと。・・・・小さく見えますが、確かに巾は2mあり、軽トラではありませんでしたが・・・直径2mで約3平米、1坪。

・・・いずれにしても、まさしくタイニーハウスです。

 

 窓をつけて、隠れ家的なタイニーハウスにすることもよさそうで、ぜひ考えてみたいと思います。

 

#Shell House,#もりのいえ、#タイニーハウス、#ボイラー室、#Tiny House

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Posted by 遠野未来 at 05:44 | ■Shell House/もりのいえPROJECT | comments(0) | -

■地球に降り立つ Down to Earth Bruno Latour / これからの「土」の時代の指針として

●  21世紀は「土」の時代。 

 

 住まいや食、人間・生物・微生物・大気・・・あらゆる分野において、国境を超えて「土」がこれからの時代の鍵だと思います。

 

「土」は物質的な土だけではなく、地球(Earth)、土地、領土様々な意味合いでも使われますが、現代哲学の最重要人物の一人であるフランスの哲学者・人類学者ブルーノ・ラトゥールの「地球に降り立つ」(Down to Earth)は「政治的」や「哲学的」な意味での「土」について書かれ、これからの時代に生きるあらゆる人たちの指針となる本です。

 

 「権利のうちもっとも基本的なもの、それは安全で保護されているという感覚が持てることである。」「境界と被覆と保護をどうしたら再び織り合わせることができるのか。」

 

という問いに対し、

 

 現代社会を「新気候体制」と名付け、「グローバルVSローカル」という2つのアトラクターに対し、第3の大地、大地に根ざすあらゆる地上の存在とその総体としての地球という意味で第三の「テレストリアル」という概念を唱えています。

「テレストリアル」は人間・自然 すべてを含み、自分が一つの「テレストリアル」として「依存」する居住場所を見つけ、

それを「他のテレストリアルと共有すること」が重要で、近代化によって矛盾と決めた受けられた2つの補完的活動(グローバルとローカル)を同時に行い、土壌(Soil)と世界(World)両方同時に愛着を持つことが「守られている」という感覚を養うことにつながる。といいます。

 

====

「テレストリアル」という言葉自体は自分ではまだ腑に落ちていませんが、「グローバル」と「ローカル」そのどちらかではなく、その第3の視点からこれからの社会を考えると冷静になることができ、見えてくることが色々ありそうです。

 そしてラトゥールさんとしては、それは「宇宙から俯瞰する」ということではなく「地上に降り立って」大地から考える視点ということで、やはり

 

 これからの時代「大地」「土」が社会全体の思考の基盤になる。

 

というのは哲学的・人類学的にも共通しているようです。

 

・・・ 「そのような大地に根ざす安心できる「被覆」をつくることができるか?」

 

がこれからの「建築」に求められています。

 

そして、「それを実際の「土」を使ってどこまでできるか?」

 

・・・それに土の建築を志す我々が応えていく必要があります。

 

 

PS この本に書かれていたのですが、

 

「人間」(human)の語源のひとつは「腐植土」(humus)ということです。なんと深いことば・・・。

 

#Bruno Latour 、#テレストリアル、#土、#土壌(Soil)、#腐植土

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Posted by 遠野未来 at 10:21 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | -

■遠野未来建築事務所 Tono Mirai architects website 2020.04.20 更新

●なぜ今土の建築か?ページ アップしました。/ Potential of Earth House Page Uploaded

 

土の建築がなぜ今必要か、当事務所の基本的考えをアップしました。

ぜひお読みいただき、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

2020.04.20 遠野未来建築事務所 遠野未来

 

 

https://www.tonomirai.com/whatisearthhouse-cksi

Posted by 遠野未来 at 01:13 | ■遠野未来建築事務所 Website | - | -

■音につつまれる aqua Ryuichi Sakamoto / aqua embraced by the music

 

●昨日クラシック・ギタリスト村治佳織さんがパーソナリティを務めるラジオ番組で、

出演されていた方のリクエストで坂本龍一さんの曲aquaが流れました。

 

 「何度聞いても涙が出てしまいます。・・・」ということで、自分も耳にしたことがあるであろうこの曲を改めて聞き、

深く心に響くものがありました。

 

 

 曲が流れたあと村治さんが「音につつまれるようですね。・・・」といわれて、

 

 

つつまれるのは「物理的なもの からだけでない」と改めて思いました。

 

 

「つつまれる」ことからくる安心感はおそらく、「何かとつながっている。・・・」ことからではないかと思います。それは天、地、神、人、愛、生命・・・人によって様々でしょう。

 

建築でいうと単に外界から遮断されて「守られ」ているだけではなく、「守られ」ながらなにかと「つながっている」こと。

 

 そのような「遮断する」壁ではなく、「つながり、守る」壁。

安心感を生むのはそのような壁ではないかと思います。

 

「水」を意味する aqua ということばも「生命」・・・そして「すべて」とつながっているようです。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=fLf-hu09SCA

Posted by 遠野未来 at 12:21 | ■建築 | comments(0) | -

 ■土壁と「肌理」(きめ) / Earth Wall and texture of the surface

 ■土壁と「肌理」(きめ) / Earth Wall and texture of the surface

 

 世界は「粒子」から出来た「肌理」(きめ)で出来ていて、その「肌理」がつながって世界ができている。「肌理」同志はつながっていて「入れ子」になっている。

J.J.ギブソンが唱えた生態心理学はそう考えます。

 

 

そう考えると「自然」と「人」と「物」もつながっています。

そして、生態心理学者の佐々木正人さんがいわれるように

 

その「肌理」でできた「表面」をレイアウトした「囲い」が「建築」

 

と考えるなら、「土」という素材はまさしくそれを体現していると思います。

 

人に安心感を与えるのは、「囲い」と「肌理」ではないでしょうか。・・・・

このように皮膚のような「表面」がやわらかに人を包むことから建築を考えたいと思っています。

 

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 ご紹介するのは、土壁の肌理が入れ子になっている様子の例です。

 

 遠くから見るとあまり凹凸がないように見える土壁の表面を適材適所でどう仕上げるか・・・。

 

 とても重要ですが、この「Shell House/もりのいえ」の例の中塗土の仕上げのように居室では、一見平滑に見えながら近づくと「ざらり」とした「粒子」の肌理が見えることで、人に肌のような柔らかさを感じさせ安心感を与えています。 

 

 拡大すると,骨材の砂やワラが浮き出ていて荒く、壁が人間の肌のようで呼吸していることが想像されると思います。

 

そこに自然光が差し込むと、谷崎潤一郎のいう「陰翳礼讃」の世界が生まれます。

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===

 

#土壁、#肌理、#生態心理学、#Earth Wall,#Texture

 

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Posted by 遠野未来 at 08:57 | ■土の建築・土壁・左官 | comments(0) | -

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